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三体のdrschizoのレビュー・感想・評価

三体(2023年製作のドラマ)
4.8
自分が学生時代、アシモフの「夜来たる」、アーサーCクラークの「幼年期の終わり」に触れてから40余年。
この二つの名作を包み込むような新たな名作に巡り会えたことがうれしい。

宇宙だの素粒子だのにアレルギーのある人には荒唐無稽なファンタジーSFにしか見えず無理におすすめしないが、理系崩れの半可通にとってはそこそこリアリティのあるシリアスなドラマになってる。
原作未読(あらすじ追う程度)だが、壮大な世界観を序盤から感じさせつつ展開がゆったりでみぞみぞしながらも一気に10話まで観終えた。

スターウォーズをはじめとする、SF系にありがちな安っぽい正義感ドリブンとか勧善懲悪を抑えた“黙示録”なのが良い。

7話目を観る前に、Youtubeなどで“三体問題”に関する物理シミュレーション動画を見ておくことをお勧めする。

ネトフリ版も含め続きが楽しみ。
現時点の評価は期待値を少々盛って4.5w

Huluにて20話まで視聴。
文革のブルジョア弾圧とか今の中国はOKなんだね。
SFとしては無駄に冗長であっても自国の黒歴史を使命感から盛り込みたいクリエイター魂なのかな。
いや、世界中の物理学者を自殺に追いやったことが文革のメタファーになっているのか。
続きが気になる。

30話まで完走。すごい。
「応答するな」からラストまでの展開が上質のSFドラマ。
一見荒唐無稽なファンタジー設定でしか無さそうな“智子”の低次元化モデリングや量子もつれ等の説得力に痺れた。

この調子だとシーズン5まで行きそうだけど、どうか打ち切りにならず最後まで作り切って欲しい。
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