小川勝広

三体の小川勝広のレビュー・感想・評価

三体(2023年製作のドラマ)
4.1
原作の再現ドラマとしては、
ゆっくり楽しめるが、
まるごと省略可能なシーン、
長すぎるカットは気になる。

人類の物理学なんて物理学ではない、
地球上、あるいは太陽系内のみで、
成立する可能性が高い・・だけで、
恒星が3体存在するだけで、
時空が歪むどころか、
今まで覚えたすべての法則はデタラメというのは、
丁寧に原作通りに描いている。

カウントダウンの描写も、
写真の単なる写り込み、
飛蚊、未知の技術と段階を踏んでいる。

そこをしっかり描いてからのLORD、
圧倒的な全30話。

原作に忠実に映像化しようというスタンスの、
製作側の生真面目さが良いも良くないも影響しているのか、
スーパーカミオカンデのような、
施設の美術、加速器の装置等、
それらの撮影方法、VFXも含めて、
表現技術はかなり高度である、
一方、
ジャッジメントデイ号のシークエンス等、
人体への影響を躊躇している感が出ていたり、
エンターテインメントとしては迫力に欠けている部分もある。

史強のキャラクターは、
原作のイメージとはまったくちがう。