いかえもん

三体のいかえもんのレビュー・感想・評価

三体(2023年製作のドラマ)
4.0
Netflix版に続き、テンセント版(中国版)の三体も見終わりました。
こちらの方が話数が多い分(30話)丁寧に描かれているので、Netflixでようわからんかった、あるいは読書はちょっと…という人にはお勧めかなと思います。原作の1巻部分だけがドラマ化されているので、一応の結末はありますが、次のシーズンに続く、という感じです。

こちらのドラマで一番いいところは、汪淼(ワン・ミャオ)と史強(シー・チアン)の男の友情がしっかりと描かれているところ。Netflix版はワン・ミャオの役は女性に置き換えられているので、その辺はさらりとしていてちょっと物足りなかった。そして、ドラマのカギを握る葉(ヤン)先生の過去のお話もこちらではしっかりと尺を取って描かれているところもいいと思う。Netflix版で話題になった文化大革命のシーンはないけれども、ヤン先生の心情の変化は細かに描かれていた。
ストーリーを追うだけならNetflix版でいいのかもしれないけど、三体という物語にのめりこむにはこちらの方がいいような気もする。映像のスタイリッシュさはNetflix版かもしれないけどね。

続きはいつごろできるんだろうか?ぜひとも3巻まで全部映像化してほしいなぁと思う。