はぎ

すべての見えない光のはぎのレビュー・感想・評価

すべての見えない光(2023年製作のドラマ)
4.3
フランス。戦時中のドイツ軍側の少年とパリで父と過ごす盲目の少女の物語。
世界大戦の話を舞台に、あるラジオの放送がこの2人を繋いでいく。
またこのラブストーリーの裏側には、危険な宝石も関連してくるといった、インディ・ジョーンズのような部分もありハラハラした。

とても濃縮されたストーリー。双方の幼少期を描き、どのように今の立場に至ったのかを細かく表現している。また戦争の悲痛な部分も描き、ヴェルナーは兵士になるため兄妹と別れ、マリーも疎開をするといったところで訴えかけてくる。

最後の月の光のレコードの部分はとても泣けてくる。乗り越えた2人を応援するかの如く鳴り響いていて美しい。

また新たな女優、アリア・ミア・ロベルティ。盲目の演技が上手すぎた。眼を虚ろにした感じで演じているため、本当に見えないのではと思ってしまう。
それからマーク・ラファロ、ヒュー・ローリーといった名俳優の登場で素晴らしい作品に仕上がってました。
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