りっく

侵入者たちの晩餐のりっくのレビュー・感想・評価

侵入者たちの晩餐(2024年製作のドラマ)
3.7
犯罪を実行するまでの素人たちの準備の過程の面白さは、同じバカリズム脚本「殺人の道程」と通ずるものがある。自分たちのやることを正当化(=トントンに)するために彼女たちなりのこじつけロジックで理論武装するものの、罪悪感のモヤモヤに負けそうになる様子はやはり面白い。

だが、同じ「犯罪現場」に居合わせた人間たちそれぞれの視点で物語を反複する作りになっているものの、それによって面白さが増幅しているわけでもないのが惜しい。特に池松壮亮演じる空き巣と、角田晃広演じるマンションのコンシェルジュの役割が似通っているため、反復して語り直している構造が終盤になるとしつこく感じてしまう。
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