HicK

侵入者たちの晩餐のHicKのレビュー・感想・評価

侵入者たちの晩餐(2024年製作のドラマ)
3.8
《アホな物語、真面目に広げる→面白い》

【つかみ】
「せめてもの罪滅ぼしに戻らない?」
…バカなの?w

「私が1番好きな、程よく汚れてる部屋だ」
「大事なのはいかに洗い物を出さないようにするか」
「まずは大きく息を吸って合掌」
…何を見せられてるんだろう?w

「来た時よりも良くなってる」
「結果、プラスにしてっかんね」
…笑

【構造】
何重にも異なる目線から語られる同じ時間の出来事。面白い。趣向を凝らしたサスペンス構造なのに、やってる事くだらない。好き。しょーもない伏線も真面目に散りばめてある礼儀正しさ。好き。

【凛子さん】
かなりよかった。セリフの感じ、ノーメイクな感じ、最高。鼻炎の設定なのか?。なぜ?w。

【バカリズム】
三谷幸喜と同じ匂いがするから好きなのかな?。野心も似てると思う。脚本に関しては、ワザと余白ある脚本で役者の応用力を試す「ドS気質・ライブ感優先の三谷幸喜」に対して、細部まで書き上げて役者のアドリブのように見せてしまう「オタク気質・ディテール優先のバカリズム」って感じかな?。どっちの脚本も面白い。

【総括】
くだらない物語を真面目に広げる面白さ。好きです。



【少しネタバレ↓】
最後は全員同じ運命の方が気持ちよかった。良い方向でも悪い方向でも。
HicK

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