「我々はどこからきたのか我々は何者か我々は何処へ行くのか」
とは、かのゴーギャンの巨大な代表作だが、こちらは人間ごときのスケールではない地球と全ての生命のドキュメンタリーである。
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ、ナレーションモーガン・フリーマンと、ネトフリも気合いいれているだけあって映像、ストーリー共一流。エンタメしてるが為になるやつだ。ただし正確性に於いては批判的意見もあり(諸説あり当然か)
ここんところの数億年、5回程の生物絶滅危機があったそうで、生物繁栄と地球環境のせめぎあい、けっこう興奮物ですよ。
基本、地球は生命が謳歌しようがしなかろうがお構いなしに不定期に結構なシビアーな状況をぶっ混んで来ますので、せっかく複雑な進化を経たその時々の生物が我が物顔で地上をのし歩いたとて、「アッ」という間に滅んだりします。
とは言え、その「アッ」という間は何百何千万とか億年の話なんで、今日は頭が痛い病気かしら2日くらい休もうかしらとかそんなスパンの話ではない。
シビアな環境というのも、今日は寒いね暑いね仕事行きたくないねなんて話ではない。
何百年も毒のような気体に地表が覆われちゃうとか、マグマが吹き出しすぎて住むどころじゃないよとか、寒すぎて生きていらんないとかそんな感じ。
もちろんほとんど滅ぶんだが、そんな中でもほんの一部の生命が生き残り、次に繋がり、いまの私達があるわけだ。
そう思うと、我らが今地球で生きていることは本当に奇跡だなぁと。大事にしないとね。
色々と考える余地のある良作である。シリーズ8作で長くはあるが多くの人に観て楽しんでいただきたい。
３メートルのムカデとか、インパクトのある古代生物は観ていてただただ楽しくもある。
