シャークウィザード

世にも奇妙な物語’23 秋の特別編のシャークウィザードのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

4作全部見てスコアを4.0にしました。

永遠のふたり
止まった時間の中で二人だけで生きようとする話。女性が先に亡くなり、一人残った草彅君が世界に復讐しようとする。
あの巨大なトンチキ機械を止まった時間の中、一人で作り上げたという事が凄い。理論の構築や設計まではともかく、材料調達や加工、組み立てをどうやって…?という感想を持った。
話のオチがつけられなくて、投げた?

地獄で冤罪
終始モヤモヤした。弁護士も可哀そうな人で一番悪いのは真犯人じゃないのかと。

走馬灯のセトリは考えておいて
今回のエピソードでぶっちぎりのナンバーワン。
生前の人のデータを使い、亡くなった後もその人が生き続けるようにできるという将来的にできるんじゃないかという技術にワクワクした。
vtuberは全く知らないけど、こんなに滑らかに動くという事にビックリした。ワンピースのウタが年末の歌番組に登場してたけど、それを思い出した。
技術がさらに発展した未来が舞台だと思うけど、黄昏キエラを知るにはネットの情報だけじゃなく、人に話を聞いて回るというのが良かった。本人や熱烈なファンからの話で黄昏キエラ自体への興味関心が次第に出てきた。
お父さんもAIだったという驚き。それまで生きている人だと思って見ていた。この仕事を通して主人公がAI技術、仕事、父親との向き合い方を見つめ直すというのも良いですね。人工知能に魂はあるのかという問いに対して良いアンサーでもあると思った。
最近、温まる話で進めてたのに、最後に無理やりホラー展開や暗いオチへ持って行くエピソードが多いと感じていて、今回もそうじゃないのかと思って身構えていた。しかし今作は最後まで温かさと切なさが入り混じり、主人公が前へ進めるような終わりとなっていたのも好印象。
葬式ならぬ葬ライブ、ファンも笑顔で楽しそうだったし、様々な世代の人が様々な場所で見られるというのが良いですね。年配の人とかハマっていた当時を思い返して懐かしくなってそう。亡くなったvtuberアイドルを見送るという形として、予告で身構えていた時より数倍良いものがでてきてしんみりした。
vtuberって全く知らないんですが、何から見ればいいんですかね。

トランジスタ技術の圧縮
前のエピソードとの温度差よ!
いきなり始まる謎の競技。前のエピソードでほっこりした気持ちを返して!トランジスタ技術の圧縮とは!?謎の競技について説明は最低限。みんな知ってるでしょ?という事を前提にしてガンガン進めるテンポも見事。しんみりしていたから、ついて行くのに遅れたぜ…。
福澤朗の実況がハマっていて、まるで本物のテレビ番組を見ているようだった。
師匠との決別やライバルとの対決、ライバルが昔を思い出して巻き返してくるといった展開が王道で熱い。
逆転勝利から、互いの健闘をたたえ合うというのも潔くて良い。
戦いは次のステージへ…といった終わり方まで含めて面白かった。