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恋愛のすゝめのぴとのレビュー・感想・評価

恋愛のすゝめ(2023年製作のドラマ)
4.0
こんなにもストレートな学園ラブコメ、久しぶりでは。
学園ラブコメを成立させるにあたり、欠かせないのが
コメディタッチの部分と視聴者に伝えたい、もしくは登場人物の意志を伝える芯の部分のコントラストの幅広さ、そしてその塩梅。
この作品に関しては見事にそれらがいい塩梅になっていたなと。

クイズ研究部かつ優秀な高校生を演じるにあたり相当なセリフ量だったであろう綱くんの演技が光っていたように思う。速すぎず遅すぎず、そして聞き取りやすく話す鳳啓介像を作り上げた綱くん、あっぱれ。

脇を固めたのは本田響矢、矢吹奈子、竹中直人、橋本じゅん。みんなクセ強なのに憎めない、そんなキャラクターに仕上がっていた。
この感覚は古いのかもしれないが、無茶やってはっちゃけてこその学園モノを見てきた私にとっては懐かしいなと思わされる作品だった。
鳳×龍崎、友情という名の絆で結ばれている故に切なく辛く思う場面が何度かあったのも学園モノならではの描写。友達と毎日顔を合わせ、密接に紡いでいく時間があるのも学校だけなので。
まとまりもよく、30分という枠をフルに活用した見やすい作品に仕上がっていた。
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