疯人院/Madhouse
とある秘密研究機構から指令を受けたモン・ナンは、ある人物を追って久山氏療養院へ研修医として潜入し、ライバルのムー・スーファンと知り合う。ただならぬ雰囲気の療養院で、入院患者のスー・モーピンは、交通事故をきっかけに亡霊が見えると怯えていて...
驚いたことにスー・モーピンの妹、スー・リーヂェンが看護師として療養院で働いていると言う。亡霊が見えるのは、本当に姉が起こした事故のせい?モン・ナンは真相を追うため『共感覚』を使ってモーピンと行動を共にするうちに、この『姉妹』の謎に気づく。
療養院から逃走した患者の一人、リー・チャオが発見される。奇妙なことに、彼女はある『境界』を超えると体温が急上昇し、熱さに顔を歪めて叫び始めるのだ。人体自然発火を疑い、ある仮説を立てたモン・ナンは、スーファンと看護師ユウ・ジァと検証する。
モン・ナンはリー・チャオが怖がる『結界』が縮小し続ける円状になっていて、リー・チャオがその円の中心へ誘導されていることを突き止める。円の中心部にあったのは、彼女たちが学生時代を過ごしたアパートだった。アパートに隠されていた二人の秘密とは...
モン・ナンは、療養院から逃走した軽度知的障害者のホア・シェンを探しに行く。ホア・シェンを知る女性たちは皆口を揃えて彼を変態だと罵る。彼のカルテには『マザコン』傾向があると記されていたが、『共感覚』から見えてきた彼が女性を追う本当の原因は...
モン・ナンは、ホア・シェンに襲われた女性たちの特徴から、彼の父親がマザコンの原因ではと疑い始める。強引に検証をすすめるモン・ナンは、スーファンと口論になる。しかし最終的にホア・シェンの父親はモン・ナンに心を開き、真相を語り始めるのだった。
久山市医学院は、深夜に人体標本が歩き回るという怪談の噂で持ちきり。同時期にスーファンの恩師、ジャン教授が療養院から逃走したまま失踪する。母校へ調査に訪れたスーファンとモン・ナンは、二人きりの教室でキスを...?肝試しに来た学生たちと遭遇する。
ジャン教授が見つかった。連れ戻そうとするが、夜な夜な家政婦に襲われる悪夢にうなされている教授はかたくなに拒否する。スーファンが教授の子どもたちを訪ねるが、子どもたちも教授に冷たい。やむを得ず『共感覚』を使ったモン・ナンが見た真相は...
青木山のふもとの村で人々が次々に発狂していると通報を受け、モン・ナンたちは調査に向かう。村民たちの症状は食中毒、山にいる噂の化け物は療養院から逃走した患者ではと疑うが、調査中にモン・ナン自身の様子がおかしくなり、ルー・ユイフェイが助ける。
モン・ナンの幻覚は中毒によるものだったが、女性の死体は本物だった。スーファンは、死体が他殺ではないかと疑いを抱く。一方村では捕まえた化け物を焼き殺そうと村民が騒ぎ立てる。駆けつけたモン・ナンが、村民たちの前で真犯人を解き明かしてみせる。
頻繁に廃れた礼拝堂を出入りするリー医師が気になるモン・ナン。スーファンの転職先に、療養院を逃走した最後の患者、ドゥ・ドンが運び込まれるが、彼は何者かに連れ去られてしまった。スーファンは、ドゥ・ドンを追って拓思グループへ乗り込もうとする。
スーファンの証言をもとに、モン・ナンは拓思グループが療養院へ出資して違法薬物の開発を手がけさせていることをつきとめる。患者はその実験のため、人体実験に使われていたのだ。知ってはならない療養院の秘密を知ったスーファンは、拓思から狙われる。
拓思から狙われたスーファンが命を落とす。ショックに沈むモン・ナンは、療養院を去りPASSSEE本部へ戻るが、組織からASD実験についての新しい調査任務を命じられる。モン・ナンは、拓思と療養院の提携に関与するPASSSEEの一員として療養院に現れ、医師たちを驚かせる。
療養院の人はモン・ナンに警戒心を抱く。モン・ナンは拓思の極秘観察対象、タイムラグ症を患うスティーブンに接近する。クアンはスティーブンを療養院へ送り込むようモン・ナンに命じるが、彼が療養院に実験体として使われるのではとモン・ナンは警戒する。
新薬開発の成功を急ぐ拓思のクアンは療養院と対立する。拓思がスティーブンにあてた手紙を見てしまったモン・ナンは、急いでスティーブンを療養院から連れ出そうとするが、一足早くクアンが連れ去る。クアンはスティーブンに通電実験を施すよう要求し...
ジョウ院長がチン・チーシューの頭皮からDNAを抽出しようとし、術中に覚醒したチーシューが錯乱状態に陥り、隔離病棟は大混乱に陥る。実験の失敗を知ったクアンは激昂。療養院には謎の子ども、チン・テンが収容され、『呪い』の力で騒ぎを起こす。
チン・チーシューの容体が悪化し、新薬の開発実験は暗礁に乗り上げる。拓思と療養院は実験の再開をめぐり対立し、モン・ナンは実験に反対するヂャオ院長の肩を持つ。療養院ではチン・テンが騒ぎを起こし続け、モン・ナンは彼の故郷を訪ねる。
人体実験の阻止を求めるヂャオ院長は、クアンに軟禁されてしまう。リュウ主任はモン・ナンに、驚くべき生い立ちの秘密を明かすが、モン・ナンは信じようとしない。療養院には大勢の人が押しかけ、殺人容疑のある患者ドゥ・ドンの出廷を求めて抗議する。
ドゥ・ドンは事件の被告として出廷させられる。療養院は実験体として最適な条件を持つドゥ・ドンの無実を晴らすよう動くが、事件の被害者遺族はドゥ・ドンが狂ったふりをしていると精神鑑定を求める。一方モン・ナンは療養院と自らの出生の秘密を探り始め...
ネットで支持を集めるオカルトマニアのワン・シャオボーとルー・ユイフェイが仲良くなる。シャオボーはユイフェイに、数か月前に起きた殺人事件の音がモン・ナンから聞こえると明かす。不審に思ったユイフェイは、シャオボーとモン・ナンを訪ねる。
モン・ナンは、数か月前に起きた事件の音が聞こえるシャオボーと出逢う。モン・ナンは『共感覚』で、事件の音がする河原に落ちていた石が凶器だとつきとめる。ユウ氏製薬社長のユウ・ヨンは、錯乱したふりをして拓思の手を逃れ、療養院へと身を寄せる。
久山市で有名な気功師、ファン・ホイは自ら開いた慧生堂にて多くの信徒からの信頼を集めている。彼女もモン・ナンたちとは別の目的で療養院へ潜入し、モン・ナンは彼女の知名度を利用して隔離病棟の謎へ迫ろうとする。しかしファン・ホイは発狂してしまう。
クアンは隔離病棟を移転させ、モン・ナンは『共感覚』で隔離病棟の移転先を探ろうとする。敵か味方か分からないリー医師は、モン・ナンの両親の死はヂャオ院長のせいだと告げ、モン・ナンを混乱させる。ユイフェイは拓思に捕らえられ、拘束されてしまう。
モン・ナンとリュウ主任はクアンに催眠をかけようとするがクアンに気づかれる。クアンはillusion709の実験成功を仄めかし、ヂャオ院長とモン・ナンを撃ち殺すが、すべては幻覚だった。リー医師が思いついた妙策で、最後に勝つのは誰なのか?真の敵は、味方は...!?