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ロング・シーズン 長く遠い殺人のmofuinkoのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

緊張感がすごくて、
その緊張感は、長い年月王響が押し殺してきた問いでもあって、
少しずつ明らかになる過去と現在が10話、11話で暴風になって吹き荒れ、最終話に爆発する。

爆発して出た火を消すのが王陽の贈った赤いセーターで
燃えてしまったそれの代わりに、王北の赤いセーターが王響を暖かくしてあげているのに泣けた。

警察官として長年持っていた悔い、あいつをボコボコに殴る気持ち、その正義感の真っ当さと不器用さ

口八丁手八丁で生きてるダメ男がたったひとつ大切にしていた愛のために反故にした約束を、それと言わず償いたいと思っていた?

そういうのが熱いんだけど、、

絶賛一色になりそうなこのドラマで私がちょっとだけ悲しかったのは、、、

男たちのそういう関係性は償われ昇華されるけど、王響の奥さんの死のしんどさが割とでっかく切り捨てられているし沈墨のとてつもないしんどさも最後はサラッとしていて巧雲もなんつうかカップリングされること=幸せ、みたいなのもなんか。世界はメンディングされた!前を向こう!とラスト爽やかに笑うのは、ちょっと違和感があった。

昨日めちゃくちゃ良かったドラマ風起隴西見終わったばかりだし、これも1週間一話ずつでなく一気見とかするとまた違う感想になったかも
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