微少女

不適切にもほどがある!の微少女のレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
4.2
【「その少し先に希望を持って自分の時代を生きて」という強いメッセージ】

昭和がどうの、令和がどうの、何が適切で不適切なのか、みたいな表題とか伏線回収はわかりやすかった。でも、さておき。

全話見た中で印象的だったのは、昭和と令和を行き来した市郎も、昭和に生きる純子も、令和に生きる渚も、別の時代を体験することでそれぞれの良さをうまくいいとこどりしていたことだった。
つまりそれは最終話でも語られるんだけど、自分の生きる時代を生きるにあたって、少し先の時代はもっともっと良くなってるから、希望を持って生きてね、というメッセージ、そして、次の時代をもっともっと良くするためにいまを精一杯生きようよ、というメッセージにほかならなかった。
市郎が、令和で生きる孫やひ孫が幸せでいられるように昭和を精一杯生きることをなんとなく考え続け、最終話でその思いが形となったような気がした。

私たちも、なんとなく生きているとなんとなく「昔は良かった」とか言ってしまうし、つい未来への希望を忘れてしまうけれど、でも、いまの時代と次の時代をよくするために生きていきたいという願いが込められた作品だったし、私もそう生きたいと思えた。

細かいところで思うことはあるけれど、社会派とか風刺とかだけが飛び抜けてるわけじゃないと思ったよ。
人としての願いが見える作品に出会えてよかった!
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