ろく

不適切にもほどがある!のろくのレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
4.4
毎週金曜日が待ち遠しくて待ち遠しくて。今期一番楽しんでみたドラマ。

河合優実がメジャーになってしまったのが嬉しいやら悲しいやら。俺の河合が~←キモい。「サマーフィルムに乗って」「由布子の天秤」「愛なのに」と河合にど嵌りしていた自分としては複雑な気持ちである。

そして城定ファミリーである中島歩のなんともポンコツな昭和テイストも嬉しい。あのイケメンなのにダメな加減は一種独特。

当然阿部サダヲや吉田羊、磯村由斗と主役クラスも万全なんで毎週「今週は誰の話だ」と楽しんでしまった。配役が絶妙なんだよねえ。ジャニーズ枠がないのも良かった。ムッチ先輩はジャニーズ枠?

最後の「寛容になろう」はここ数年僕が思っているテーマでもあった。結局監視社会は寛容になれないんだ。お互いがお互いを監視するなんてそのままJ・オーウェルの世界じゃん。少しくらい他者の行動を「赦す」(「許す」でない)ことも必要でないのかしらん。スケープゴートばかり探してそれを吊し上げて溜飲を下げる世界なんかほんと勘弁してくれって思う。「汝の隣人を愛せよ」これですよこれ。

ただ最後のオチだけは少し弱い。確かにこれだけ風呂敷を広げて上手くまとめるのは難しいかもしれないけど、そこはクドカンなんだから出来るんじゃねえと期待していたんだけどなぁ。それともシーズン2を考えているのか、そこで風呂敷は全て回収されるのか、どうなんだろう、クドカン!

※昭和がなんとも懐かしいのでこれはおっさん殺し。細かい小道具にも嵌ってしまう。昔ってよく学校の先生って生徒殴っていたよなぁ。ケツバットも懐かしくて笑った(笑ってはいけないけど)。

※小泉今日子がカメオ出演しておおってなった。これで中森明菜まで出たらまさに神なんだけど流石にそこまではなかった。残念である。
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