5話くらいまでのぶっち切り感というか、何ふり構わず令和をディスる感じはめちゃくちゃ面白かった。
勧善懲悪的な展開もあって、小川先生がツッコミがとにかく爽快で、スッキリする。
ただ、後半は失速した感じがする。
この物語は、小川先生が令和の価値観に目覚めていく物語だったように見える。
令和の時代にとって、当初の小川先生は間違いなく異端児(異分子)だったけれど、徐々に令和に順応し、最後は昭和の時代での異端児になった。
小川先生は、令和という「尊重する・しすぎる時代」を生きたことで、個人を尊重できるようになった。
当初は、そんな令和という時代の過剰なコンプライアンスだったり、配慮や忖度を強烈に皮肉ってはいたけれど、昭和に戻った小川先生の姿を見ると、「あ、令和も悪くないな」って思う。
ただ、物語としては救いがあるし、相手の立場を尊重できるようになった小川先生も魅力的だけれども、あの放送コードすれすれで、突っ込まれそうなところは注釈入れといて、はっきりと「おかしくね?バカじゃねーの?」と言ってくれる小川先生がやっぱり強烈で輝いてたなーと。
個人的には、小川先生には最後まで変わらないで欲しかったという思いがあり、ちょっと失速しちゃったなーという印象が残るのは残念だった。
でも、題材の新しさ、爽快さ、物語の面白さはさすがクドカンやし、何より唯一無二の河合優美の存在感に拍手👏