クラリス

不適切にもほどがある!のクラリスのレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
4.6
こんなん最高でしょ!!全話2回ずつ見た。
平成7年生まれ昭和歌謡ヲタクの私は、まさかリアルタイムのテレビでこんなにも昭和歌謡を聴けて、皆と一緒に歌ったりツッコんだり出来る日が来るなんて思いもしなかった。ありがとうクドカン😢

一番興奮したのは『まちぶせ』の歌詞が重いってセリフに「いやいや違うんだよ分かってないなぁ!!」ってツッコんだ時と、中島歩が小林明子の『恋におちて』でいきなり英語の歌詞を歌い始めた瞬間に「いや2番かーい!」ってツッコんだ時ね。
後者は思わずひな壇芸人ばりに腰浮かせて前のめりになっちゃったよ(笑)

1話では「令和生きづら〜😩昭和はいいなぁ〜」と思わせておきながら、最終回では「昭和最悪だな…令和で良かった😰」と思わせる展開が秀逸すぎました。

最終回の「どんな時代でも、大人は子どもに“こんな時代に生まれて可哀想に“って言うんだよ」ってセリフにちょっとうるうるきちゃったな。
ただ学校に通ってただけなのに、「ゆとり教育は失敗でした」って大人たちに失敗作呼ばわりされて、下の世代は私たちより難しいことを勉強して…なんかそのやり場のない悔しさが、このドラマで救われた気がしました。

1話で突然ミュージカルが始まった時は「えー?!内容めちゃくちゃ良かったのになんでこんな陳腐な演出入れちゃうの!?」ってスゴく残念な気持ちになったけど、ミュージカルを毎話入れるからといってメインキャストを歌が上手いメンツにせず、絶妙に上手いとは言い難い阿部サダヲや磯村勇斗をキャスティングしているあたり、何だかクドカンのやろうとしてること伝えたいことが読めたので2話以降はすんなり受け入れることが出来ました。

河合優実さん初めて認識した女優さんだったけど、歌上手だったな。ヤンキーっぽい喋り方も似合ってたし、令和の格好より聖子ちゃんカットの方が美人さが際立ってた。
阿部サダヲの昭和の頑固親父キャラはピッタリハマってたし、地味に小関くんが“入社数年で好きなアナウンサーランキングに選ばれるも不倫してしまうイケメンアナウンサー“にしか見えなくて完璧なキャスティングだと思いました(笑)
あと初めて見たけど坂本愛登くんも最高だったよ!吉田羊も!もうみんな良すぎて全部挙げきれない!!😭
クラリス

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