DRAGON

不適切にもほどがある!のDRAGONのレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
4.5
価値観のアップデートと、決められた結末にどう向き合うか。
メタ的な視点を混ぜつつ、昭和からやってきた小川市郎が令和という時代に適応していく様を、時に滑稽に、時には厳しく描いた傑作。
決して「昭和は良かった」と懐かしんでいるわけでもないし、
アップデートされた令和の価値観の粗も指摘しているので
そこはかなり平等な視点になっていると感じた。
登場人物の行きすぎた発言も、
議論を加速させるために
あえて宮藤官九郎が仕掛けているような気さえしてしまう。
「最終回が決まってないなんてさ、最高じゃん」
未来が開かれていることが
いかに幸せか。
自分の結末を知ってしまった
市郎のこの言葉を忘れることはないだろう。
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