こもえ

舟を編む 〜私、辞書つくります~のこもえのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これはどこをとっても素晴らしい作品です! 原作読んで映画も観たけど、それを越える面白さがありました!
辞書づくりの熱量がすごいです。

このドラマの主人公は馬締さんではなく岸辺さん。
辞書づくりのいろはを岸辺さんと一緒に勉強できるという点ですごく興味深く見れます。

第一話で、「なんて」という言葉にはたくさんの意味があることを知り、何気なく使ってる言葉が知らず知らずのうちに相手や自分をも傷つけていたことに気付く岸辺さん。

自分のモヤモヤした気持ちをちゃんと言葉にする大切さを教えてくれた馬締さんや松本先生、辞書編集部の人たちに囲まれた岸辺さんの成長はすごかった〜!
最終回では馬締さんの背中を押すまでになってましたね。
あと、宮本さんの告白のシーンは最高に素敵でした。岸辺さんも過去を乗り越えられてよかったです。

何よりも配役がぴったりで、どの登場人物も好感を持てました。映画で馬締さんを演じていた松田龍平の登場も粋なはからい。
最初香具矢さんは?と思ってたら、すでに馬締さんと結婚してたりして、岸辺さんも含めた団らんシーンにはほっこり。

現代に合わせた項目や語釈がドラマの中で描かれていたのもよかったし、辞書のページをめくる時のぬめり感や紙へのこだわりなどは映像で見ることでよりわかりやすかったです。

とにかくすべてのエピソードが素晴らしかったし、一つひとつの言葉を大切に使わないといけないなぁと。
そのためには言葉の意味を知らなければいけないし、辞書を引くこともしなければいけないなぁ…というか、このドラマ観たら辞書を引きたくなりました。
こもえ

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