のぞみ

アイのない恋人たちののぞみのレビュー・感想・評価

アイのない恋人たち(2024年製作のドラマ)
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全9話なのが観やすい。
恋愛ってこんなにうまくいかなくて、ややこしいものだっけ?って思ったけれど、実際は物語のようにうまくいくばかりではないんだよって描いているのかな。
いろんな本郷奏多がみられるのが新鮮でたのしい。

7人のそれぞれが自分のなかにもあって、共感したり、全く理解ができなかったり。
18歳から33歳の15年間って、ひとを大きく変える。
それでもこうして親友がいたり、新しく友だちができたり、30歳を越えてもなおつながりつづけられることって容易じゃない。
恋愛よりも友情話がおもしろかった。



1
後悔だらけの過去と不安だらけの未来
恋愛ってひとの心にズカズカ土足で踏み込む、それってエゴイズムそのものじゃない
みんなの愛がとてもつたわり、それぞれの愛がおもしろい
スマホのおかげでなんでも簡単になったはずなのに
たくさんのああーに共感するのは同年代だからかな
15年後ちゃんと来てたの、っぽいなってキャラクターを捉えられた1話

2
淵上さんって人工知能みたいですね、こっちの望んでる言葉をうまく選んでソフトに振る舞ってるけど実は人の気持ちなんて全然わかってない
眠れなくなる理由を聞いてほしいだけなのに、解決方法を提示する淵上さん
こういうことってわりとあって、どちらの気持ちになることもあるし、言われたり言ったこともあるので共感しかない
考えろ、どうすれば相手が喜ぶか、その時間が長けりゃ長いだけ自分にとってたいせつな存在ってことだ
インスタントに人を愛せない
過去は絶対きえないし、性格も急に変えられないけど、行動なら変えられる

3
話がつまらないから倍速にしたくなる女が運命の人になるなんて
メール定期便、ロマンチック
見る目がないんじゃなくて、相手を見てないんじゃないかって、客観的にならわかるんだろうね、多聞も
女は30前になると1年に3つくらい年を取るってなんかわかる
多聞みたいな考え方のひと、最近は多そう。
ひとりの時間よりも有益な時間を恋愛に望んでしまう時点で、恋愛にはならないのかも。

4
恋愛の偏差値は高校生のときのまま、経験値だけが上がっていく
よくもわるくも

5
街中を走る花嫁姿は、ロングバケーションおもいだす
愛することからも、愛されることからも逃げ続けてください


心配したり応援してくれるひとに冷たくするのは別の話、感謝とかしないと、わかっててもできないときもある。
お兄ちゃんと散歩展開、絵里加と愛が仲良くなっていくのもヘンテコでおもしろい。
奈美と雄馬コンビはまわりを振り回しながら自分たちの物語の主人公になっていて、こういうひとたちがなんだかんだ幸せなのかなって。
友だちがいない者同士で友だちのようなものになっていく女子たちもいい。
それにしてもいろんな本郷奏多を見られてたのしい。
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