このレビューはネタバレを含みます
1話を流し見してたら、何か奇想天外な話だな、と思って、友達に、わたしを離さないで、みたいな話?って聞いたら、全然違うと言われ
まあ、わたしを離さないで、も本もドラマも見てないけど…、と思いつつ、まあ見てみようって見たら
うー、辛い話、ってなって、でも
お菓子言葉
恋ランタン
みたいな素敵モチーフも出てきて
そうこうするうちに
美しいファンタジーなんだな、と思うようになりました
登場人物の気持ちの純度が高くて
リアリティある創作物とか、現実は人の気持ちや発言って、いろんなものが混じってるから、嘘だったり、裏かいたり、推測したりしないといけなくて、それをどう感じるかなんて二の次なんだけど
混じり気ないから、その分ダイレクトに届いて
心を揺さぶられました
雨と太陽と千秋と日下を見てて
友達にお土産のお饅頭をあげにいったら不在で誰かに託けて帰って、待てど暮らせどお礼がなかった時、あれ、って思って、ぼくは
友達にお土産をあげて、喜んでほしかったのか
感謝の印にありがとうって言われたかったのか
両方だよなー
みたいな、不思議な思考になったりしつつ
雨は、、、この世界に必要だよ
この世界に尊いものがないなら、人の存在理由はない
と誰かが言ってたな、と思ったり
宇多田ヒカルさんの主題歌も美しく
確かめようもない事実しか
真実とは呼ばない
ぼくは、事実は1つだけど、真実は人の数だけあり、しかも時と共にそれは変化する、と思っているのですが、宇多田さんがこの曲で提示した真実とは、観念、的な、誰もが信じて疑わない何かのことを指し示していらっしゃるのか、またご本人の見解なども伺ってみたいと思ってみたり
とにかく、登場人物の純度の高い気持ちに圧倒された、美しいファンタジーでした