観られないことはなかったけれど、命と引き換えに五感を失っていくっていう設定は、重かったなぁ。
雨と太陽。名前に寄ってるような性格のふたりが、周りを巻き込みながら、“奇跡”の代償に翻弄されていく様が、ファンタジーというほどには可愛くなく、ダークというには希望的で明るい感じで···。まあ思ったほどどんよりはしなかったから、観られたっていうのはあるかな。
いつの間にかあっさりと雨の心強い味方になってくれてた司とは反対に、言うことがコロコロ変わってたのが太陽の妹春陽かな。春陽にとって所詮雨は他人であり、二の次の存在というのがあからさまな上に、言い方がねぇ。太陽の為っていう態度が結局独りよがりなものにもなっていて、だから非常に不愉快な子だったなと思った。
一度喪いかけた命が蘇るんだから、確かにそれは奇跡と呼ぶに相応しいと思うし、何故それを奇跡と呼ぶのかも最終回にありはしたけど、それでもやっぱり観終わっての感想は、重かったな~だった。