きよ

先生さようならのきよのレビュー・感想・評価

先生さようなら(2024年製作のドラマ)
3.9


◆第一話
冒頭のエピローグからの現在と過去を描く物語である事がわかります。
気になるのが警察の霊安室のシーン(突然の死別か?)

高校生の田邑くんと
美術の先生になった田邑くん
演じ分けは出来てると思う。

監督、脚本ともに信頼出来る方達なので
目線の送り方で心情を読み取らせるような演出は好きです

視線は図書館での田邑くん抜群じゃないでしょうか。。

あと、高校生の弥生ちゃんが田邑先生に「ちょっと来て」と呼ばれてからの足元のシーン。
ゆっくりからの少し急いだ足元アップは
戸惑いからの踊るような気持ちが伝わってきました



雑感>>
現在の高校生弥生ちゃんの生まれたてのようなピュアさに
おばちゃんはドキドキしてしまいましたw
もしかしてポカリスエットのCM出てた?って検索したくらいには
18歳の輝きがまぶしいです

由美子先生はあえてジャスミンと呼ばせてください!
ジャスミンが抑えた演技で良き
特に、忘れた小説ノートを届けられた時の
おどおどした感じ好きです。

最終話まで見守りたいと思います


◆第二話◆

現在と過去
違和感のない切り替え

少女の恋と田邑先生が少年だった頃の恋がほぼ同時進行してて

特別な事は起こらなくても
切なさが伝わってくる

第一話出会いで
第二話が芽生え
第三話が告白かな


◆第三話◆

由美子先生に恋をした高校時代の田邑くんをなぞるように
由美子先生が全てだったと言うように
彼女を追いかけて(尊敬して)先生になった田邑くんに
高校生の弥生ちゃんが恋をして告白

柔らかな田邑先生が伊達メガネだと知る
その美術室での部員の子達のスピード感が心地よかったです

そう。あと、田邑先生に じゃあ先に帰ってるね。って言った子!!!
(誰?どんな関係???)

物語がゆっくり進むので
次回がとても気になるドラマです


ちょっと飛んでしまいましたが

◆第七話◆

由美子先生が走ってゆくスローの場面の枯葉が1枚揺れたんです。
演出なのか偶然なのかは分からないけど、あの枯葉で由美子先生の心が伝わって来た。

とても可愛いキス
そして美しいキス


時代背景の小物を使わずに
10年の年月(高校生、大学生、先生時代)を表現している渡辺翔太さん
監督さんの絶対的な信頼があるんだと思います。


とても静かなドラマで
現在の田邑先生が弥生ちゃんに想われる事で過去の自分を思い出し
あの時知らなかった由美子先生の気持ちもなぞっていく演出が
わたしは好きです。

良いドラマです。
きよ

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