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厨房のありすのhuaのネタバレレビュー・内容・結末

厨房のありす(2024年製作のドラマ)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

いかにも日本のほっこりドラマではあるけど、全てのキャストが役に上手くハマっていてとても心地の良い作品だった。

ありす役の門脇麦さんは、セリフの複雑さと自閉スペクトラム症という難役を見事にこなし、真っ直ぐで一生懸命なありすがとても愛おしくなった。

前田敦子さんは失礼ながらアイドル感がいまだに強く、女優さんとしてどうなのかと疑問に思うこともあったが、本作の和紗役が素晴らしくぴったりで、姉御肌のぶっきらぼうながら、面倒見がよく誰よりもありすを大切に思う役が、この人以外いないのではと思うほどハマっていた。
あっちゃん、今までの失礼を(何もしていませんが)お詫びします。

そして、他のキャストの皆さんもとても良かったが、
個人的には最近よくお見かけする
前原瑞樹さんの意地悪な同級生役もどこか憎めないコミカルな扱いも好きだった。

物語自体も、それなりに登場人物それぞれの過去が徐々に明かされたり、次が気になる要素もあり、犯人探しのミステリー要素もあり、そしてメインのありすが作る料理の数々が毎回美味しそうであり、且つ体調によって食材を決めることも勉強になり、バランスの良い構成だった。

そんな中、気になる点も。

倖生の「うす」「さーせん」…
徹底してこの言葉遣い。別に普通でいいのにと気になった。
(後日、『徹子の部屋』に出演された永瀬廉さんを拝見したところ、もともとそういう話し方をする人であった😅)

最終話の犯人がわかってからの全員の演技が、北大路欣也さんの別の意味での言葉、まさに“三文芝居”、まるで長い学芸会のようで若干冷めた。
しかし、そこでの正直なありすの言葉、特に「私の本当のお父さんは八重森心護だけです」にウルウルした。

和紗の家のように温かくて賑やかで皆が笑っていられるようなそんな生活があったのかもしれないと涙したありす。
そんな家庭を倖生と共に作ってほしいと願った。
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