患者自身の幹細胞から気管を再生し移植するという先進的な手術で名を馳せたイタリア人外科医のパオロ・マッキャリーニ。アメリカ人ジャーナリストのベニータは世界的に有名なパオロと婚約し、輝かしい2人の未来を確信していたが、パオロの全てが虚構だったことに気づく。
これ、フィクションじゃなくてドキュメンタリーです。
再生医療の先駆者としてニュースで見たことあるような気がするけど、まさかそれが動物実験も経ず十分な検証もされずに行われていたインチキ施術だったなんて…。手術を受けた患者のほとんどが感染症に罹って苦しんで亡くなっていたなんて…。
それだけでも前代未聞のヤバい出来事なのに、それを病院側が隠蔽しようとしていたり、ましてや恋愛関係でも詐欺まがいの大嘘ついていたなんて…。
事実は小説よりも奇なりと言うけれど、こんな嘘みたいなことがほんの十数年前に実際に起きていたということに驚きを隠せない。
殺人&詐欺を平気で繰り返す、マッキャリーニという男の頭の中はどうなってるんだろ?サイコパスなのか、大馬鹿なのか。
これだけのことをしておきながら2年半の懲役刑に留まっていることも恐ろしい。
Evidence based medicineが浸透して来ているところに、こんな奴やそれを庇う奴がいたら医療そのものの信頼が崩れてしまう。
衝撃すぎるドキュメンタリーだった。
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