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もうすぐ死にますのmofaのネタバレレビュー・内容・結末

もうすぐ死にます(2023年製作のドラマ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

評判も良いので、アレなんですけど。
何だか、私は、全然刺さらなかったんですよね。
毎回、主役級の俳優さんが出てくるし、
見応えが十分だったんだけど。


 「死」を前面に出してきたタイトルや、
過激な内容で、
自死について、
ちょっと違う視点からのメッセージを期待したが、
最終的に、非常にありきたりに
着地した感じがあり、
そういう意味で残念だった。
 結局、あなたを大切に想っている人がいる・・・
という事なら、あえて、過激な描写が必要なのか?と思ってしまう。
 ほぼ最終話まで、復讐劇に終わってしまい、
本人の改心は、 
最終話のナレーション頼りというのは、
残念な幕引きだったと思う。

しかも、本人の心の変化が、 
7話まで変わっていなくて、
反抗的だったし。
オンマのエピソードで、やっと悟る事になるのが、
ますます、他のエピソードいらないんじゃ?という想いに拍車をかけた。

 母親の死と、
他の人たちの死の違いを際立たせたいのなら、
7話もそれに投じる必要はないかと思う。
 むしろ、同じ内容で、凝縮させた映画の方が、
良かったような気がするんだよね。

 自死の理由は本当に、それぞれあって、
1つの理由にまとめられない。
それを前提として、言ってしまうと。

正直、この過激なタイトル・内容から、
賛否を巻き起こすくらいのメッセージが 
あると思った。
 死を選んでしまうと、
もう、それで終わりなんだよ??
突き放すようだけど、そういうリアルなメッセージを突き通して欲しかったが、
こちらも、結局、主人公の
やりなおす人生があって、
どうなのかな?と思ってしまった。
ゲームでライフが幾つもあって、
死んでも生き返る。
それと、何ら変わりのない描き方が、
私は、どうも腑に落ちなかった。
 情にほだされない「死」というキャラクターが、最後の判断で、
崩れてしまったのも惜しい。

 つまり、過激に行くなら、賛否を恐れず、
過激なメッセージに着地して欲しかったし、
そうでないなら、
ここまで過激な内容にこだわる必要性はなく、
主人公の心の変化を十分に描いて
欲しかった気がする。
 あのまま、人生をやり直した所で、
あの場は自死を選ばなかったにしても、
その後はどうなんだろう?と思うほど、
主人公の変化をを感じる事が出来なかった。
 時が経てば、夢だったよな・・・
程度で忘れてしまうかも知れない。
 
死んでしまったら、終わりなんだよ。
という至極当たり前のこと。
 そういう容赦のない、けれど、
どこまでもリアルなメッセージが、
この作品には合致したんじゃないかと思った。
 
それぞれの人間同士が、
伏線だったのも面白かったけど。
「死」は彼に、一体何をさせたかったのかと、
疑問は残った。
 復讐劇も何だか、無理矢理感があったし、
キム・ジフン様のサイコパスは、
観飽きた感があった。

そして、やりなおした人生で、
サイコパスや、彼女はどんな人生を
送るんだろうか。
あの、画家のサイコパスも、
野放しになるのん??
と妙に心配になりました(笑)


しかし、
自死というのは、家族が悲しむとか
そういう事を分かっていても、
なお、そういう選択をしてしまっていると思う。
 そういう意味では、
この作品の落としどころは目新しさが
なく、自死についてのメッセージなら、
「今日もあなたに太陽を」とかの方が、
現実的な気がする。
(いや、ちゃんと観れてないんですけど。
違ってたら、ごめんなさい)

ちなみに、役者さんは良かったですね。
オジョンセ様キムジェウク様は、
特に素晴らしかったと思います。
 こう、乗り移った時の感じとかね~。
 キムジェウク様久しぶりに観たけど、
やっぱり、男前だよね~。
 パクソダム様も、「死」の存在感あって、 
良かったです。
 
評価は良いみたいなので、
あくまで、私の意見になります。
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