第一話の時点で父親と娘が「春になったら○○します」と告白する時点で企画は完成しているわけで。普通は「そこからどうなる?」という展開を考えて作ったりするんだけど、本作はそのままずっと変わらずにゆっくりと全11話かけて最後まで描き切るタイプの作品でした。
現代の地上波テレビドラマの傾向からか、誰一人として悪い奴や嫌な登場人物がいないという実に平和な描き方が作品のテーマにもマッチしていて良かったと思います。
真ん中くらいでカズマルくんの「ドンマイドンマイ、僕は好きだよ」を家族に向けて放った時点がピークで(当然のように泣きました)そこからはもうずっとこの調子で何も起きないまんまゆっくりやんわりと終わらせていくんだろうな、と感じていて本当にそのまんまでした。
しかし本作に限ってはそれで良かったんだと思います。
観てよかった。