りっく

春になったらのりっくのレビュー・感想・評価

春になったら(2024年製作のドラマ)
3.7
終始「ドンマイドンマイ、僕は好きだよ。」といった眼差しや温度で描かれる父娘の物語は、死ぬまでにやりたいことリストを達成していくという目新しさのない設定でありながらも、木梨憲武と奈緒のケミストリーが醸成する空気感を奇をてらうことなく映し出そうとする姿勢によって、劇的な展開やお涙頂戴演出がなかろうと、大風呂敷を広げなくとも、今までの人生やそこで出会った人々との関係性を見直すことで、こんなにも人生は豊かになり得ることを静かに証明してみせた。
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