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ツイン・ピークス シーズン1のsingerのレビュー・感想・評価

ツイン・ピークス シーズン1(1990年製作のドラマ)
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自分が今まで観た映画、ドラマ、アニメなどの映像作品は3000本くらいだと思うのですが、
その中で、最も衝撃的だったのが、この「ツイン・ピークス」です。
「世界一、美しい死体」と当時呼ばれた、田舎町の17歳の少女「ローラ・パーマー」を殺したのは誰なのか・・・。
最後まで観ると、当然その謎は解明されるんですけど、
その事件の真相は、まだ誰にも話したことはないし、言ってはいけないような気持ちにさせられるんですよね。
全てを知ることは、この作品を見届けた人だけが許される。
それくらい、軽々しく扱えない、重みや深さがあるんですよね。

最近は海外ドラマブームで、「24-Twenty Four-」や「プリズン・ブレイク」なんかが人気ですが、
個人的には、この作品を越えるTVドラマは後にも先にも無いんじゃないかと思います。

緻密さと濃密さを兼ね備え、一話一話深みを増しつつ、真相へと歩みを進めるストーリーは、
昨今ののドラマには無い、独特の魅力があります。
それは、全長24時間にも及ぶ、至高のミステリーと呼んでも過言ではないでしょう。
自分は当時、ビデオレンタルで観たんですが、8時間ぶっ通しで観続けた日もあった位でした。

加えて、登場人物が隅々に至るまで、個性的。
というか、変人や狂人までストーリーにどんどん絡んでくるという、まさしく混沌状態。
しかも、小さな田舎町が舞台で、「殆どみんな顔見知り」なので、
一人一人が幾重にも関与しあっているし、それを見ているうちに、
いつの間にか自分もツイン・ピークスの住人として、
この物語を追っているような気分にさせられるんですよね。

緻密なストーリーと、個性的なキャラクターたち。
そして、それらを内包した「ツイン・ピークス」の世界は、「映画作品、数十本に相当する」と言われた程でした。

放送当時は「ピーカー」と呼ばれる熱狂的なファンを数多く生み、日本でも大ブームを巻き起こしました。
ジョージアの缶コーヒーのCMにも登場する位の大人気だったんですよね。
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🎦こちらは2009年1月31日にブログに書いたレビューで、ひとまずこちらが前編です。後編は、シーズン2の方に当時購入したDVDボックスについて書いていきます。
「ツインピークス」は、ビデオレンタルで全話を観たんですが、もう本当にハマりっぷりが半端なく、物凄い勢いで観てたなぁという記憶がありますね
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