クリスチャン・ディオールとココ・シャネルという現代でもとてつもなく有名な二人の物語だから見てみようと思ったら、想像以上にクリスチャンだけ良い人に描かれていてココは結構悪く描かれてるから、ある意味そこは面白かった笑
そんなにクリスチャンだけもちあげて、ココは印象下げて良いんだ??!!って笑
それはそうと第二次世界大戦中から戦後までの過酷な時代に二人が存在し、二人がナチスによる支配にどのように向き合っていたか、全く知らなかったのですごく勉強になった。ファッションデザイナーのオリジン的伝記ではあるんだけど、すごく戦争ドラマ。戦争に翻弄される大人の物語。
戦後、ようやくナチスから解放されたと思ったら街中で女性達がナチスの男のために尽くしたと責められ、不合理に連行され公衆の面前で髪を剃られる光景は恐ろしく、ナチスでなくとも人間は恐ろしい。戦後、身内ですらそんな風に破綻した倫理で人々が襲われていたなんて辛すぎる…と思った。
ぶっちゃけ、面白いドラマではないから10話も見るのはかなり辛かったけど。
香水のミスディオールって有名だけど、それは妹のことだったんだね。しかもあんな壮絶な人生を送っていたとは。
映像の独特なフィルターもオシャレだった。ピンクっぽかったり、朝日っぽかったりすごく綺麗。
脇役にも珍しく物腰柔らかいただの良い人を演じたジョン・マルコヴィッチ。ハーパーズバザールの重鎮役にもいつも通りボス感強いグレン・クローズ。そしてクリスチャンの妹カトリーヌ役にはGoTのアリア役で世界に名を知らしめたメイジー・ウィリアムズ。
もちろん主演の二人、終始悩みまくりのクリスチャンを演じたベン・メンデルソーンも似合ってたし、我が強いココ役のジュリエット・ビノシュも良かった。共演シーンはなかったかな??二人ってイベントとかで実際話す機会とかあったのか気になった。