めしいらず

ノンレムの窓 2023 冬のめしいらずのレビュー・感想・評価

ノンレムの窓 2023 冬(2023年製作のドラマ)
2.6
「野崎さんの夢」
臆面もなく「思えば幼い頃から容姿に恵まれた私は…」云々の自己紹介を延々と森七菜にナレーションさせる脚本の意地悪さが秀逸。彼女を持ち上げている体でギリギリ怒らせない感じの絶妙さで貶している同級生小野花梨の真っ直ぐな目よ。女って怖ぇ。曰く「承認欲求の塊」が悪口でない訳ないじゃないか。違和感を覚えながらも次第に受け容れていく主人公の根っからの厚かましさも、自己肯定感だけで生きて浮世離れした感じがあり可笑しく、本当にそんな人だけが芸能人になれるものなのかも知れないとだんだん思えてくる。3編中、一番面白かった。オチまでもっと意地悪なら尚良かった気がする。
「れんあいそうかんず」
幼い娘が毎日ノートにしたためる恋愛相関図を覗き見しては気を揉む父。父親のリアルな生態というものはこんなものなのかも知れないけれど面白みはあまりなかった。ラストも取ってつけた感じがしてしまう。
「デスゲーム」
賞金をかけたデスゲームを始める前に参加者からルールの杜撰さを指摘されて慌て、勢いで始めてしまったじゃんけんに全敗して根こそぎ金を持っていかれる主催者の話。立場を上に置いてスカしていた人物が詰られてオロオロする様を楽しめということなのだろうか。面白くはない。
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