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華麗なるファラド家のseriFilのレビュー・感想・評価

華麗なるファラド家(2023年製作のドラマ)
4.0
あ、ペーパーハウスのお兄さん。と視聴。これが観たことのない設定で思わず評価4です。その設定ですが、まず80年代のスペイン。貧乏エアロビ講師の彼はひょんなことから大富豪のファミリーに。武器商人として財をなすその大富豪。時は東西冷戦時代。つまりベルリンの壁崩壊以前。その分断に便乗して稼ぎまくる武器商人。そこまではまあある設定。変わってるのがこのファラド家は左翼びいき、つまりソ連側の社会主義国がお客さんていう。具体的には中東やアフリカの大国の代理紛争国。西側とも取引を始めた「裏切り者」の同業者と揉めたりします。なにか薄っぺらい顔つきのドラマなのに暗にイスラエル批判を感じます。
そして、今やかつての東側諸国も、極右化した強権国家か過激なポピュリズム国家ばかり。その意味で、今、本来の社会主義の夢を語る映画をつくったら面白いかもと思わせてもらいました。
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