こんなにも黒人目線で描かれた作品を観たのは初めてかも。
これまでに見た作品では白人目線で「黒人が差別されてるっていうのはわかるけど、ちょっと過剰反応じゃないの？」と言いたげな演出やストーリーがあったりしたけど（ジョン・シム主演『陰謀の構図』）
この作品は黒人女性刑事目線から「こういう意識的にせよ無意識的にせよ差別ってあるんだろうなぁ」というのが描かれていて、とてもしんどい。
黒人同士でも「あなたは色が薄いから！」と言われたり、リアルが何か知らないけど、とてもリアル。無意識的な差別を取り上げるのが、とても現代的。
それに加えて、女性特有のどうしようもない無力さを描いている。そしてそれを感じている女同士は繋がりやすい。あとこんなにも旧世代の権威的存在である『白人男性』の嫌なところを煮凝りにしたようなドラマ作って大丈夫ですか……（？）
イギリスという国は『島国根性』も相まって、とても日本と国民性が近いと常々感じてるんですが（悪い意味で）イギリスほど移民がいないからまだそこまで可視化されていないだけで、これは未来の日本の姿でもあると思いました。そして日本警察も早かれ遅かれ同じ問題を抱えることになると思う。
