地底獣国

沈黙の艦隊 シーズン 1 ~東京湾大海戦~の地底獣国のレビュー・感想・評価

3.5
原作未読、劇場版未見。

うんまあ、頑張ってるのは伝わってきた。

5分に1回ぐらい「そうはならんやろ」な展開がありつつもとりあえずそれは置いといてと思えるぐらいの勢いはあったし、エピソード終わりの引きもなかなか上手くて、まんまとすぐ次を視てしまった(エンドクレジットはスキップ)のは事実。

正直セットの作り込み不足感とか、「iPad miniのディスプレイでならまぁ大目に見ようと思える」ぐらいのVFXとかから予算とスケジュールのキツさが窺われるけど、そこはシーズン2に期待という事で(勿論前提として本作が当たって予算がupすればの話だけど)。

一方で役者陣に関しては相当厳しいなという感じ。

プロデューサー兼任で頑張ってる大沢たかお氏には申し訳ないけど、彼のあの笑みは不敵な、というよりも変質者っぽいニヤけにしか見えんし、橋爪功氏は「認知症もあって幼児化してる人」という感じだし、江口洋介氏は出て来るたびに髪型ばかり気になってしまうし、「居なくてもストーリーに全然差し支えない」上戸彩のニュースキャスターからは大人の事情が透けて見え「大変なんだなぁ」と同情を禁じ得ない。玉木宏氏も大概どうかと思うがあの美声で大分カバーできている。

まあでも若い乗組員たちの描写は良かったし、ユースケ・サンタマリアはいい味わいだったな。

色々文句を垂れてきたが、最初に述べたようにこれだけ気合の入ったモノを見せてくれた事には敬意を表するし、続きを視たくなる内容だったのは確かなんで期待したい。(国連安保理に少しは希望が持てた)原作連載時とは世界情勢が大分異なるんで相当上手くチューニングしないといかんけどな。

おまけ:「大」ってつくほどの海戦か?
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