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沈黙の艦隊 シーズン 1 ~東京湾大海戦~のバナバナのレビュー・感想・評価

3.8
原作漫画もアニメも見たことがない、初『沈黙の艦隊』です。

原作の漫画は20世紀後半に、2ヶ月間のことを8年に渡って連載されたそうだが、まだシーズン1だが、三島由紀夫の様に独立国なら自衛権は必要だ、と言いたいのかな。
近年の中国の南下政策、北朝鮮のミサイルでの脅しなど、きな臭さが現実化するかもしれない。
現在は日米安全保障条約で日本国内に米軍が駐屯しているから、阻止できているだけかもしれない。
ロシアのウクライナ侵攻を見ると、ウクライナが何も挑発していなくても侵攻されたのだから、東アジアでも無いとは言えない。
しかし、アメリカも長年イラクやアフガン内戦に関わり、若者がたくさん亡くなったことから、昨今は外国のためにどうして我々が闘わねばいけないのかと、国内から批判が上がっている。
日本も経済状況が悪いなかで、アメリカに基地の維持費などお金を払ってでも守ってもらうか、憲法を改正して自衛隊を軍隊に変えるべきなのか、決断が迫られている。

映像的な面では、アマゾンプライム制作なので資金が潤沢なのか、8話のドラマにしてはCGはしっかりしている。
甲板のミサイル発射口が開いて、ミサイルが飛んでいくところなどは、どうせコンピューターで制御されているしと機械的にも見えるが、もし実際に見ることがあったら、遠い所から見ていても凄い爆音や空気振動で相当怖いことだろう。
だが、フィリピン沖の海戦など、あのワイヤーは結局どうやって外したのかな?
闘っているうちに自然に外れたってこと?
ハリウッド映画だと、そういう部分も分かりやすい映像で見せてくれると思うのだが、戦闘の合間合間を、CGでもう少し詳細に見せてほしかった。

8話の場面など戦闘シーンは迫力はあったが、そもそも深町の乗っている普通の潜水艦にも何発もミサイルが当たっていたが、何百mも潜るから少しでも亀裂が入ったら危ない筈なのに、あんな程度で済むの?
あの作戦は、映画的に盛り上げようとしたやり過ぎた演出だったのか、それとも原作漫画でも本当にあのシーンがあったのか、どうなんだろう?
戦闘シーンは迫力がありましたが、それがリアルかどうかは分かりませんでした。

あと、最大に不思議に思ったのが、海江田に対する乗組員たちの忠誠心。
今時いろいろな考え方の人が居るのに、乗組員たちは海江田のやることに同意しているのかな?
大沢たかおが海江田を演じているので王騎将軍とダブって見えてしまい、もしかして王騎将軍並みにカリスマ性があるから…という理由だったら、どうしようw。
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