1時間半ものの短編ドラマ。
東京の下町を舞台に指物職人の父親の跡継ぎになるべく修行中の息子にお嫁さんが来る！しかも相手は大企業の役員の娘さんということで、ひと悶着起こるっていう、よくあるといえばよくあるお話。
でも、なんか予想が付きそうでつかない展開なんだよね、この脚本が。で、結構楽しく見られた。
なんせ指物職人を目指しててるこの息子さん（真田広之）なんだけど、致命的に不器用っていう欠陥があって、お父さんもほんとに後継ぎになれるのか心配しているっていう設定が他ではあんまりないような気がする。
このお父さんが田中邦衛なもんで、めっちゃ上手いのよね。そして真田さんはまた自分の不器用さと、「職人さんって素敵！」っていう彼女のために頑張りたいっていう板挟みで苦悩する。その様子も上手い。
まあ、とにかく脇を固める俳優さんたちがみんな達者な人たちなので、全体的によくまとまってるし、一人だけいまいち下手なヒロインもまあ何とか許せる感じに仕上がっている。最後はちょっと中途半端と言えば中途半端なんだけど、まあきっとああなるんだろうなぁと予想は付く感じでそのシーンまあなくてもいいか…というエンディングになっている。
