Happy Valleyのサリー・ウェインライト脚本と聞いて見たのだが、感動的におもしろかった。人生は一筋縄ではいかないものだけど、そばにいる人によって救われるのだと気づかされるドラマだった。

シリアとアランは、60年ぶりに再会して突如結婚を決意する。第1話では、それぞれの娘が駐車トラブルで罵り合った直後、親が結婚宣言するのを聞くというコミカルなシーンに笑ってしまう。

二人は結婚して幸せな余生を送るのかと思えば、彼らの子どもや孫たちにトラブルが頻繁に発生する。アランの娘・ジリアンはしょっちゅう浮気しているし、孫のラフは高校生で子どもができる。シリアの娘・キャロラインは夫の不倫に悩まされている。新たな恋人ができるが、次男に受け入れられない。

学校の校長を務めるキャロラインと農場で働くジリアンはキャリアも性格も正反対で最初こそ反目するのだが、だんだんと互いの良き理解者になっていくのがとてもいい。クレジットではアラン役のデレク・ジャコビとシリア役のアン・リードが主演となっているが、実質的にはキャロラインを演じるサラ・ランカシャーとジリアンを演じるニコラ・ウォーカーがメインの役どころだと思う。

このドラマでのサラの演技に感動し、サリー・ウェインライトはHappy Valleyの制作を決めたのだという。