新木

THE CURSE/ザ・カースの新木のネタバレレビュー・内容・結末

THE CURSE/ザ・カース(2023年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

エマ・ストーン出演作に良作が続きますね。本作はブラックコメディとしてカテゴライズされるのかもしれませんが、ほんとリアリティーショーもびっくりの現代を映した鏡となっており。特にエマ・ストーンの、親が金持ちできれいなのに愛嬌もあるがそれだけで優れた才能もない一方でそこにはある程度のプライドを持っている女性像(形容詞が長くてよくわからなくなった笑)が印象的で。日本でもインフルエンサーとしてフォロワーの数字持っただけで引き出しもないのにクリエイティブができると勘違いした人々に大きく重なりました(必要とされているかも疑問な既視感満載商品をデザイン?プロデュース?してけっこうな財をなぜ成せるんですか資本主義)。エマ演じるホイットニーのクリエイションが建築、環境、地域社会といったある程度教養を積まないとできないといったところから出てくる自己顕示欲の厄介さがおもろく。次第に夫への物足りなさにつながっていく展開も見事で、2020年代の社会の現在位置の的確な把握と”バカ”ばっかりの視聴者(言い方良くなくてすみません)にひりひりする気付きをコミカルに伝えられる文化の土壌があること、それに共感する製作陣俳優陣がいることがふつうにうらやまです
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