「社会のため」で泣きそうになった。
途中までは最近よくある(といっては何だが)ヤングケアラーものかな？と思って観ていましたが、生活保護が絡んでいるのと、そのケアラーたち自身の目的、自分自身を救うためだけではなくて、それがひいては社会の為にもなるのだ…という構図に、観ている私が救われた。
人と人は助け合い、支え合って生きているんだな…と改めて感じた。
何不自由なく暮らしているように見える人にも何かしら悩みがあって、でも傍からはその事がわからない。
そういう描写も好き。
主演の男の子と女の子がめちゃくちゃよかったです。
特に樹希を演じた石田莉子ちゃん、久保田紗友ちゃんを思わせる芯の強さがとても良かった。
和真を演じた西山蓮都くんもナチュラル感が凄く良かったです。
きっとこれから来る2人ですね…！
余談ですが酒井若菜さんはヤングケアラーものに出すぎかも…と思った。ちょっと違うけど宗教2世のドラマにも出てませんでしたか？(河合優実ちゃん主演「神の子はつぶやく」)少し被ってしまった。でもよく考えたら、役どころは違いますね。プロデューサーさんが同じなのかな？と思いましたが、違うようです。
山下リオさんがとてもいい役です。
脚本がよく今泉力哉監督作品を担当されている澤井香織さん。
(それがあって観たいと思ったんだった！忘れてた)
直近でNHKのドラマ「ユーミンストーリーズ」の3篇目「春よ、来い」も担当されていました。こちらもよかったです。
映画と捉えるには73分の短尺なので、いじめ方がややテンプレだったり、ご都合主義というか内容が圧縮されている面もありますが(逆に言うと凝縮されていて濃い)、社会派としては視聴後感の良い作品です。
