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むこう岸のspoonのネタバレレビュー・内容・結末

むこう岸(2024年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

“もと優等生”の少年と“ヤングケアラー”の少女
出会うはずがなかった2人が奇跡をおこす!
有名私立中学をドロップアウトした少年が生活保護を受けて暮らす少女と出会い、再び未来への希望を見出してゆく。話題を呼んだ小説「むこう岸」がドラマ化


「努力は裏切らない」←筋肉なら言える。自分で実感するならまだしも💦😅
無理矢理父親の価値観押し付ける感、苦しい。

ヤングケアラーの樹希。
和真の母親も同級生も生活保護受給者を見下げた発言。親の無知な差別がどれだけ子供の言動に影響するのかもっと自覚して欲しい。

「ホームヘルプサービス」…病気や障害で日常を上手く送れない人をサポートする制度
があることを知り、泥沼の中から抜け出せて本当に良かった。

「あなたはどうなりたい?
使えるものは使って。施しを受けてるんじゃない。社会から投資されてるんだよ。」

このドラマをきっかけに1人でも多くのヤングケアラーの子どもや周囲が気づき、行動する勇気起こすきっかけになって欲しいと願う。

年金や色んな社会保障制度も、本人が制度を知り申請しなければ受けることができない。読解力が無かったり知的障害者、子どもなど、それを知る手段や外部からの手助けがなければ埋もれてしまうのか。
生活困窮者でありながらも窓口で身内がいるから難しいと追い返され、諦めて体調不良の中何とか働き頑張っている人がいる傍ら、贅沢な暮らしをしている年金受給者がいるのも現実。
人間が治める社会では、本当の意味で公正が行き届くことは難しい。

【あらすじ】
とある公立中学校に転校してきた山之内和真は、「有名私立中学で落ちこぼれた」という秘密を、クラスメイトの佐野樹希に知られてしまう。「取り引きしない?」と樹希に命じられたのは、彼女を慕う口のきけない少年・アベルに勉強を教えることだった。エリート主義の父親からのプレッシャーに悩んでいた和真は、近所のカフェのマスターが子どもたちに開放している小さな部屋で、アベルや樹希と過ごすうちに、自分の居場所を見つけてゆく。だが、病気の母と幼い妹を抱え、生活保護を受けて暮らす樹希は、将来に希望が持てず、なりたかった看護師の夢もあきらめていた。そんな樹希を見かねて、「理不尽だよ」と和真が手にしたのは「生活保護手帳」。大人でも難解な内容を読み解き、なんとか解決策を見つけようと奮闘する。そして、ケースワーカーや塾講師など、周囲の大人たちを巻き込みながら、ついに起死回生の一手を見つけ出す。だが、その矢先、事件は起きた! はたして和真の未来は? 樹希は夢を取り戻せるのか?

西山蓮都 石田莉子 サニー マックレンドン
岡田義徳 酒井若菜 遠藤久美子 森永悠希 山下リオ 渋川清彦

【放送時間】73分
【原作】安田夏菜「むこう岸」
【脚本】澤井香織
【演出】吉川久岳(ランプ)
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