鈴木ゆうすけ

アンメット ある脳外科医の日記の鈴木ゆうすけのレビュー・感想・評価

3.5
面白さと悲しさふたつが一気にやってきた!
2時間映画をギュッと詰めたような濃く余韻を残す60分作品。

映画館の大スクリーンと音響の中で観たい。
杉咲花さんの演技が大好きで見るか悩んでいたが、役者友達からのオススメで見たけど大正解!
サイレントから1.5年ぶりのドラマ鑑賞だけどこれは毎週欠かさず観ることにする。
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役者さんは本当に人の心を動かせる仕事だ
目の些細な動き、声色、緩急、演技だと思えない主演二人。
自身では映画の撮影に初めて入って間もないが役者の仕事を目の前で見てきた。
どれだけ自分を消し、役に入り込めるか、その役を自分だと認識できるか。

背景、これまでの人生観、価値観、全てを役にトレースする。

本物を見るまでは、どこか遠くの仕事で本当にそんな風に考え、のめり込んでいるのか?そういう風に見せるのは、オーバーに見せていて漫画の中だけの話ではないのか?と本気で疑っていた自分を叩いてやりたくなるぐらいにその役そのものに没入している。

このドラマを観た自分はすぐに惹き込まれ、気持ちを演者に引っ張られる。そこには嘘が無いから。


映画「52ヘルツのクジラたち」杉咲花さんを観た時 ヘアメイクとして
このスッピン?はどこまでメイクしているのだろうか?と。

むしろここまでの解像度で大スクリーンに自分を曝け出してもいいのか?

役者として演技だけを観て欲しいとインスタも全消しした彼女だからの説得力かもしれない。
スッピン?を見せる見せない。そんなことよりも演技、仕事を見せたい。と思わせられる
役への没入感と仕事への姿勢。

今作でもソバカス?も見せるようなスッピンが何度も出てきたが、着飾らない自然な姿がミヤビを作り出し見た目を良くするよりも患者が一歩でも前に進む手助けをする。そんな役柄を強く感じる姿に映った。

それは役者 杉咲花とミヤビの共通項かもしれない。
仕事を本気でしている人が大好きだ。

自分も同じステージに立てるよう努力しつづける。
一歩一歩着実に前に進めているので、必ずできる。達成できる。
夢では無く実際に達成できる目標として現実味がある。

頑張ろう。



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