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ケの日のケケケのニックのネタバレレビュー・内容・結末

ケの日のケケケ(2024年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

テーマは勿論、役者の演技も全体的に抑えたテンション。それだけに役者の演技、撮影自体も難しかったと思うが見事。

ストーリーはご都合主義ではないところが良い。
理解する努力すらしないジャージの女教師。最初はこの先生が顧問に?と安直な想像をしたが…

継父も善人だが浅い。如何にもならないのに何とかしようとする。
やはり多くはあまねの苦しみを理解出来ない。

あまねに寄り添う陸上を辞めた進藤はあまねを理解する。
一方、陸上を怪我で断念せざるを得なかった生徒会長は理解を示そうともしなかった。

陸上出来ない理由が分かりやすい怪我と分かりにくい心の問題の違い。でも人は心の問題を理解しようとしない。

あまねの周囲は抑えた芝居をするだけに、理解しない先生や生徒会長が普通の人が普通の人に対して多少厳しく発するトーンでの芝居がより厳しそうに際立つ。この演出も上手い。

母の介護で不登校だった生徒や、感覚が過敏な病気を持つ主人公であったり、人にはなかなか理解出来ない色んな事情がある。
健常な人たちはそれを平気で怠けてると言ったり、他の学校へ行けと言う。健常に生活できない人からすれば心を抉られる言葉だと思う。

すごーくよく出来た45分。
しかし當真あみはどんどん芝居が上手くなっていきますね。年齢より童顔だけど芝居レベルは結構抜きん出ている。す
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