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燕は戻ってこないのspoonのネタバレレビュー・内容・結末

燕は戻ってこない(2024年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

吉川英治文学賞・毎日芸術賞をW受賞した桐野夏生作品をドラマ化。連続テレビ小説「らんまん」の長田育恵が脚本、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のEvan Callが音楽を担当。

派遣社員として暮らすリキ(石橋静河)は悩んでいる。職場の同僚から「卵子提供」をして金を稼ごうと誘われたのだ。生殖医療エージェント「プランテ」で面談を受けるリキ。そこで持ち掛けられたのは「卵子提供」ではなく「代理出産」だった。元バレエダンサーの草桶基(稲垣吾郎)とその妻、悠子(内田有紀)が、高額の謝礼と引き換えに二人の子を産んでくれる「代理母」を探していた―。

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日本ではまだ認可されてない代理出産の話。個人的にとても好きな題材♡
出産を卵やペットなどと、淡々と比喩的に描写したり、老人ホーム入居者の老婆の卵の台詞やシーンの構成も良いです。
人物設定もいい。良き邦画みたい。

1話では、非正規雇用でギリギリの生活送る大石理紀 (石橋 静河)や、何度妊娠望みながら願い叶わぬ辛さ抱えた草桶悠子(内田 有紀)の演技が素晴らしかったし、感情描写も良くて引き込まれた。
次回も楽しみ。

【1話】
何もピーピー騒ぐ事じゃない。要はただ卵の話だ。卵には人格もへったくれもない。親鳥だって別に卵を取られたからって気にしちゃいない。

卵子渡すだけで50万円。"エッグドナー"
命が売られている。けどお金で買えるなら安いと思う。

そう、これは卵についての話。 

子供が欲しい夫婦の夫の精子と自分の卵子を受精させて代理出産するサロゲートマザー。報酬は最低でも300万。出産は母体にも命の危険あるのに安すぎではと思ったが、リアル金額なのね??

精子を注入され自分の卵子とお腹を貸して、自分の遺伝子を受け継いだ子を別の人が育てるということ。
別の人の卵子と夫の精子で産まれた子を自分の子として育てる女性の気持ち。
献血と同じ気持ちで出来る人もいれば考える人もいて、意見は変わってきそうだ。

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制作統括:清水拓哉 磯智明
プロデューサー:板垣麻衣子 大越大士
演出:田中健二 山戸結希 北野隆
出演者:
大石理紀 石橋 静河
草桶基 稲垣 吾郎
ダイキ 森崎 ウィン
テル 伊藤 万理華
青沼 朴 璐美
佳子 富田 靖子
日高 戸次 重幸
寺尾りりこ 中村 優子
草桶悠子 内田 有紀
草桶千味子 黒木 瞳
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