Yutaka

シュガーのYutakaのネタバレレビュー・内容・結末

シュガー(2024年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

シナリオの完成度はともかく、とにかくぶっ飛んだTVシリーズである事は間違いない。映画好き大歓喜のフィルムノワール大好きなシネフィルLA私立探偵の物語が始まったかと思いきや、どんどんぶっ飛んだ展開になっていく。あの頃のノワールクラシックのカットがモンタージュ的に差し込まれる演出は映画好きでハードボイルドも大好きな自分にはぶっ刺さった。
シュガーが宇宙人だったという展開はかなりのツイストだけど、自分的にはしっくり来るところもあって、それもシネフィル及びカルチャー好きの人間って普通に生活していて自分だけ異世界から来てるんだっけ?って思うくらい他人と感覚が合わない事はざらにある。だから、ある意味シュガーの視点にはかなり共感が持てた。
結局何だったの?このセリフは劇中にもあったけど、この感じは『ロンググッドバイ』『インヒアレントヴァイス』のようなフィルムノワールを再解釈したオフビートなLA私立探偵ものにかなり影響を受けている感じがする。
そして最終的にMCUの時代を経たとんでもない作品が出来上がった。シーズン2があるなら楽しみです。
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