酉革多郎

フォールアウトの酉革多郎のレビュー・感想・評価

フォールアウト(2024年製作のドラマ)
4.3
フォールアウトの実写ドラマ版
まず世界観の再現がとんでもない。レトロフューチャーのポストアポカリプスの手触りと砂っぽい荒廃した空気、あこいつだめだわって感じさせる人のオーラ、全てがゲームで見たまんまだった。
ストーリーもさがもしものを探すロードムービー、まさしくfallout。起承転結もはっきりしておりハラハラドキドキしながらダレずにラストまで8話を見切れた。また、アクション面でも派手でグロい景気のいいシーンが続いていた。世界観の理解もゲームでやるよりもかなり優しくわかりやすくて未経験者もニッコリ、一方で経験者には「これってもしや?」とニヤニヤさせてくる巧みさ。
ルーシーの主人公としての親しみやすさも良かったが、やはりマキシマスとグールこの2人が最高だった。
マキシマスはいいやつではない。朴訥とした欲の人間だった。でもあんな世界観で生きていくこと、戦闘力や知識、ハイスペックな機械を持たない人間が生き残ることを考えさせられた。
グールのかっこよさには痺れた。パワーとCharismaを兼ね備えたダークヒーローはウェストランドに燦然と輝いていた。

これまでの色々な謎が明かされるドラマだったが、Mr.ハンディにまつわる話が一番良かった。
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