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十角館の殺人のjunのレビュー・感想・評価

十角館の殺人(2024年製作のドラマ)
3.8
こんな綺麗に騙される?!

全てがわかった時、私はこのドラマの一体どこを観てたんだ、、と驚愕しました。

巧みなトリックで実写化不可能と言われた37年前の小説をもとに制作された全5話完結のドラマ。

舞台となるのは孤島の角島にある十角形の形をしたお屋敷《十角館》
ある天才と言われた建築家が建てたこの屋敷の本館、別名《青屋敷》で半年前建築家とその妻、使用人夫婦の4名が焼死体となって発見された事件が起きたばかりだった。不可解なことに一緒にいたはずの庭師の男の遺体が見つかっておらずそのまま行方不明。犯人も未だ捕まっていない。

そこにK大学ミステリー研究会の男女7人が合宿で訪れることに。
翌朝目を覚ますと『第一の被害者』と書かれたプレートがメンバーの1人の部屋に貼られていた。中を覗くとそこにはベットに横たわり左手首を切り落とされた遺体があった。しかしそれは今から始まる悲劇の始まりに過ぎなかった。

と、ここまではよくある推理ものの展開ではあるのですが物語は角島に滞在する大学生たちとは別にもうひとつの視点でも進行します。

すでにミステリー研究会を退会し合宿には参加しなかった河南とひょんなことから知り合った推理小説好きの島田。
この2人がバディを組んで事件解決に奔走します。

半年前の青屋敷事件と今回の事件の関連は?
犯人は内部?それとも外部?

二つの事件が交差する時衝撃の事実が発覚する。

初代金田一少年の事件簿を観ていた世代には雰囲気が似ていて懐かしのではないかと思います。

きっとこれは犯人がわかった上でもう一度確認作業をしたくなる、そんなドラマだと思います。
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