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十角館の殺人のakのレビュー・感想・評価

十角館の殺人(2024年製作のドラマ)
3.3

原作未読。
何度もミステリ作品で見てきた、連絡が取れない孤島、次々起こる殺人、擦れ違ったり疑心暗鬼になる心理描写、全てがぎゅっと詰まっていて、多分色んな作品の基盤になったものなんだなぁ、随所で感じました。

主人公側(推理する側)が、完全な外野から事件を追いかけていく図が、新鮮で楽しかったのと、青木さんが扮する島田さんが良い意味で空気が抜けている大人で、飄々としつつもきちんと捉えるものは掴んでいる、という立ち振る舞いが良かったです◎

全5話ですが、1時間もないのでサクッと見られるのと、後半の盛り上がりと、ラストの美しさすら感じる余韻がとても魅力的でした。ただの情、と書くには無骨で、見た人に様々な感情を抱かせるラストだなと思いました。
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