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セックス・アンド・ザ・シティ シーズン6のGreenTのレビュー・感想・評価

3.0
スミスがシーズン6まで出てこないとは思わなかった!サマンサとスミスのカップルすっごい好きなんですよね〜。

フリーセックスを謳歌するサマンサが、実は恋に落ちることを怖がっているってのがわかる!って思う。スミスと年の差を感じて、リチャードとセックスしに行ったのに、エレベーターの前で待ってるスミス!これめっちゃ泣かされる。

あと、サマンサが乳がんになっちゃって、キモセラピーで髪の毛が抜けちゃうから丸刈りにしようとしたら、スミスも一緒に剃っちゃう!これも泣かせるよなあ。

乳がんの人たちのセミナーかなんかで、サマンサがカツラを取ると、参加者も次々にカツラを取るっての、このエピソード悪くないと思うし。

シーズン6はこのサマンサ&スミスのカップルがすっごい好きなんだけど、キャリーとペトロフスキーのカップルがガチで嫌い!今観ると、ペトロフスキーはアーティスト・タイプでやな奴だけど、最初からやな奴って分かってるのでそれはいいんだけど、キャリーがまたなんでこういう男に・・・。

あとやっぱシーズン5くらいから「サーティ・サムシングのニューヨーカーの洞察」っていう面白さが全く無視されて、ブランドものに囲まれたキャリーの現実感のないライフスタイルや、金持ちのボーイフレンドにあり得ない高価なプレゼントを貰って「愛されている」と思うアホなキャリーが全面に押し出されている。映画化や、2021年の「勘違い続編」の片鱗はこの頃から見えているんだなあ。

キャリーがペトロフスキーにくっついてフランスに行く話も全く解せない。そんななにもかも捨てて行くほど恋しているとも思えないし、だいたい30代後半でキャリアも何もかも捨てますか?!って話ですよ。

だけど、キャリーがコラムニストの仕事を捨てたってのがこのシリーズが「シャープでクレバーな人間観察からベタな恋愛ドラマに成り下がった」というメタなのかも。

Carrie のネックレスを失くして、そして見つける、みたいな「自分の居場所がここだってわかった」的なラストになっているけど、2021年の続編もここにたどり着く気がする。昔のアパートに戻って、コラムニストに戻って、金持ちの旦那に与えられたバカでかいクローゼットのある高級マンションがなくても、私は幸せ・・・みたいな。つまりなーんにも変わってないこの女。だけどサーティ・サムシングの感性は失って、コラムニストとして書くことはもう何もない!
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