このレビューはネタバレを含みます
めちゃくちゃ良かった。
映像演出が好きだった。
シャワーシーン、回想シーン
モンタージュとかの撮り方面白かったし
心情表現としての映像演出が
効いていた。
音楽もよかった。
性被害を受けた後、
心が行方不明になる感じ、
置き場がない感じ、
その居心地の悪さから
トラウマを再演してしまう、あの感じ。
そしてストーカーから逃れたいのに
共依存かのように向き合ってしまう、
あの感じ。
それはそこに確実な嫌悪や痛みがあって
自分の位置がわかる唯一の場所だから。
自分への憎しみや嫌悪を忘れて
それを背負わせることができる
相手だから。
性暴力を受けた自分を
肯定することの難しさ。
その自分と生きていく心許なさが
存分に描かれていた。