どんとこい侍

銭の戦争のどんとこい侍のネタバレレビュー・内容・結末

銭の戦争(2015年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

2023年7月、日本映画専門チャンネルの一挙放送で視聴中。

常にブレずに悩んでも時には自分らしく物事を対処していく、そういうドラマと主人公がほとんど。しかし「僕の生きる道」以降の草彅剛さん主演作は逆である。普通に生きていたところに災難が降りかかり、どん底から好転はすれど、その先にも困難なことが起き、ラスボスと対峙する。その時々の状況(心の余裕)に応じて、主人公の振る舞い・口調・表情・価値観が変化する。
撮影順は異なるはずなのに「この時はこういうことが起きてるから心境や人間関係はこういう感じ」とカチッと正確に当てはめているとしか思えない。毎話毎シーンその変化があまりにも自然なので視聴者もすんなり受け入れてしまい気付きにくいが、ドラマの冒頭や2~3話前などを思い出すと、久々に会った同級生のように「(良くも悪くも)変わっちゃったな」が起きる。
「ドラマの中で生きてる人」を演じられる。そんな唯一無二の役者が草彅剛さんだと思っている。

ウシジマくんでも思ったけど、お金って人を変えるなぁとしみじみ。お金があればなんでも叶う訳じゃない。それは当たり前の事なのに、人の欲は際限がないから簡単に忘れてしまう。お金がないときはお金のことばっかり考えて、現実逃避したくてまたお金使っちゃって、お金に縛られて遂には死ぬしかないとまで思ってしまう。本当に怖いのはお金じゃなく人間なんだな…

相手がお金に困ってるから良心を試すって何様なんだよ元婚約者…会社のパソコンはログ取られてるしUSB挿しても反応無いですよ…そんで先生の娘も「渡せなかった」ってことは一応コピーして外部に持ち出しとんかい!そこに純粋な良心は無いだろ!そして外で取引すな!2人共アホかーーー!というまじツッコミしてしまった。笑

渡部篤郎さんのニヒルさが「愛なんていらねぇよ、夏」のレイジさんを思い出してめちゃくちゃ良い。

玉森さんのドタドタ走りかわいい。毎話ペンギンのように走ってきて欲しかった。草彅さんが「玉ちゃんとはペースが合う」と雑誌で話してたのが印象的。そしてキスマイに関わるともれなく嫌な奴な丸山智己さん、今作でも健在。

銭の戦争、登場人物は色が入ってるのか!という発見。(嘘の戦争は数字・罠の戦争は動物だったよね)

世の中「ごめんなさい」では許されないこともあると思うんだけどなぁ…まぁ謝らないよりはマシか…?

エンディングがSMAPなの良い😭泣きそう。今の日本が元気出すために必要な存在だよ…世の中に「華麗なる逆襲」してください…