Miko

僕のいた時間のMikoのレビュー・感想・評価

僕のいた時間(2014年製作のドラマ)
5.0
この作品は、ALSとはどういう病気かを始め、その苦労苦しみがすごくリアルに描かれているなと思います。
でもそれだけではなく、就活の辛さや、弟君自身が人の気持ちがわからないことに対して静かに葛藤している様子など、登場人物の悩みや葛藤をその人目線でわかるように作られていることに非常に感動して、よくできているドラマだなぁと思います。
みんなそれぞれ悩みがあり、他所からすれば大した事ないように見えても、本人は心の底から悩み苦しんでいて、言葉選びの大切さや、思いやる気持ちを忘れないようにということも教えてくれる作品です。

病気は人を選ばない。最近この残酷さを痛感しています。人ってきっと、自分自身や自分の大切な人が病気になったり、辛い経験をしないと心からわかることができないから、1日1日を大切にできなかったり、当たり前が当たり前じゃないことになかなか気づけないんだろうなぁと思います。だからこそこの作品をたくさんの人に見てほしいと心から思います。

私はきっと、拓人くんほど一日1秒を噛み締めて生きていなくてとても情けないけど、でもそれでも何か少しでも自分に出来ることを、できるだけ多く見つけて、誰かの役に立てるように精一杯生きていこうと思います。

何年経っても定期的に見返して心を洗わせてもらっている作品です。見てない人はぜひ観てください。
Miko

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