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POSE/ポーズ シーズン2のEeeのレビュー・感想・評価

POSE/ポーズ シーズン2(2019年製作のドラマ)
5.0
愛、愛、愛しかない…

どうせ何も変わらないからと戦わない我々は、彼らの苦悩や愛や幸せの片鱗すら味わうことなく死ぬんだろう。

人間関係は複雑のようでいて、ただその人をまっすぐ見つめて愛して支えて、愛されたと思えば愛で返せば済むはず。そんな単純極まりないことができなくて、ぐちゃぐちゃに掻き回しているのは自分なのに。
いまの私達は、自己肯定感を持つことや、他者を無条件に認めることが下手くそになるように教育されていると思う。

キラキラのボールの下には、沢山の屍や殺人が平然と積み重ねてある訳で、生きているだけで、着飾るだけで、仕事をするだけで恐怖や死と隣り合わせである。
“家”は何のために存在するか、子どもや家族、親の概念はとても危ういと常日頃感じるが、一方の彼らは目的を持った、ハウスを構成するために集まった家族であり、母と子の契約で強く強く結ばれた関係は、血縁なんかよりも強い。

Pray Tellことビリー・ポーターがHIVを公表したと聞き、彼が演じる要所要所で涙が止まらなくて大変だった。
彼自身色んなことを重ねながら演技をするのは苦しいことも多かっただろう。カミングアウト後のinterviewみたけど、涙ながらにPOSEは、Tellは自分自身であり、救いであるって言ってて開始2分で貰い泣きしたので是非ご査収ください。彼は今を生きるべきひと。

ハイライトは問答無用で女子旅シーン。女であることの強さを何よりも体現する存在。ルル、最初ぼんやりしていたけど、ただただギャルでピュアで可愛い。エレクトラも大好き。エレクトラはもはや全人類のマザーだし、彼女の前の娘ブランカが一番好き。

今まで生きてきてパピみたいな純粋な人を見たことないから、時々危うさを感じるけど、きっと生まれた時からあの境遇で生きてきたらああならざるを得ないんだろうなぁ。天使Angelを手に入れたなら大丈夫よ。
推しカップルはTellとリッキー。生きていく上でのパートナーとして成り立つ関係が羨ましい。

あとあと大好きなクイーンのペパーミントが一瞬出てきたのはブチ上がり案件でした。

いつもキラッキラな愛を届けてくれるライアンマーフィー大先生に感謝。
とにかくみんなに幸あれ。
そして全人類観て。
Eee

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